手記

楠木亭西風が書いている。

2018年8月まとめ

会社の同期と群馬に旅行で行った。

パラグライダーをした。数年前に滋賀でして以来だったけど、また違う趣だった。滋賀では船に引き上げられて、琵琶湖の上をふわふわしたが、今回は山の上から走りながら風に乗って上に舞った。最初に山の急斜面をほぼ落ちるみたいに駆け下りた時はこのまま死ぬのかっていうくらいスリリングで、でも風でフワって浮くのがよりリアルに感じられて、とても気持ちのいいパラグライダーでした。

草津温泉で温泉に入ったり日本酒を飲んだりもした。毎度のことながら、会社の同期は不思議な、やさしい一体感を持っているからとても好きだ。同期旅行は四半期に一度行われることになったらしく、次は11月だ。

 

電子工作熱がゆるやかに持続している。

東京メイカーフェアというイベントに行き、いろいろな作品を見ていると自分も作ろうという気がふつふつと湧く。今はIoTレシート機を作ってスマホからなんでも印刷できるようにしようとしている。レシート機は買ったし、ラズパイでスマホからの情報を受け取れるようにサーバーを立てたので、あとはラズパイからレシート機に情報を送って印刷するスクリプトを書けば完成する(という状態まで至ってからめんどくさくなってしまい、2週間くらい放置している。そろそろ書き始めたい)。

 

たくさん自炊をした。8月はナスにはまったので、麻婆茄子とか、ナスの煮浸しとか、焼きナスとか、ナスのトマトソーススパゲッティとか、ナスばかり食べていた。今もまだナスブームが持続しているので、たくさん美味しいナス料理を作りたい。

 

9月の目標は自炊を継続すること、財務の勉強を継続すること、IoTプリンターを完成させること、海外旅行を楽しむこと。

 

ベストライブ:Avishai Cohen

ベスト野菜:ナス

ベスト盆踊り:錦糸町河内音頭大盆踊り(ものすごい人数が高架下で踊る奇祭)

ベストラジオ:小袋成彬 MUSIC HUB

2018年7月まとめ

今月から会社の試用期間が解け、残業が解禁した。今月は何日か21時くらいまで働いただけだけど、それだけでまあまあ心が死んだ。よっぽど楽しい仕事か、学びのある仕事か、さもなくば早く帰れる仕事じゃないと人生無理だと思う。

 

複式簿記で家計簿をつけた結果、家計簿は単式で構わないと分かった。複式にすることで毎度の出費がどこから出たのか(財布からかクレカか口座引き落としか)が分かる、つまりB/Sの方も記録できるけど、別にそこをきっちり把握する必要はなく、月末の数字だけ確認すればいいから。財布と口座、クレジットと口座の振替仕訳とかを毎回するとめんどくさく、家計簿が続かない続かないので良くない。

家計簿はP/Lの費用の側だけ見えれば十分なので、大人しくマネーフォワードに戻します。

 

なんとなく都内を自転車で移動できるようになりたいと思い、週末にどこかに行くときはなるべく自転車を使うようにしている。今のところ、品川区から六本木、渋谷くらいまでは行けることが分かった。

東京は自転車で移動すると街と街のつながりが分かって楽しい。例えば渋谷から六本木って電車で行くと恵比寿経由で15分くらいかかるけど、自転車だと直線距離だから意外と短くて、15分もかからなかったりする。どちらもオフィスビルが立ち並ぶ繁華街だけど、六本木に近づくにつれて徐々に外国人とケバブ屋が増えたりする。

 

ちょっと自炊を再開した。ラタトゥイユを焦がし、シャクシューカを大変美味しく作った。どちらも同じようなズボラ料理なのでアレだけど。僕は週10時間くらいラジオを聞くので、その間に料理をすればいいと気付いてしまった。よってこれからは週10時間くらい料理をしようと思う。

 

8月の目標はもっと自炊をすること、いい加減セッションに行くこと、ラズパイでラジコンカーを作ること、ちょっと財務の勉強をすること。

 

ベストドラマ:逃げるは恥だが役に立つ

ベスト中華in生活圏:華林

ベスト居酒屋;葉月

2018年6月まとめ

6月中旬に有給を取って札幌旅行に行った。

アメリカ留学中にできた友人が札幌に住んでいて、今夏からニューヨークの大学院に行くことになったので、ならアメリカ行っちゃう前に会いに行こう、ということで行ってきた。

友人は学部時代に1年休学してアメリカ交換留学し、その後札幌で院進したけど入学と同時に今度は2年間休学して札幌で研究とかをしていたファンキーな人。「ここからアメリカで修士2年博士3年行ったら私は何歳になってしまうんだー、人生ダメだー」とか言いながらすごく楽しそうだったのでとても良かった。

北海道はメシがうまい。大好き。インスタで札幌で食べたうまいもんを更新しているので見てください。

平岸高台公園に行って、隣のHTBonちゃんのぬいぐるみを買った。どうでしょうファンレベルが1上がった感じ。

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友人に会って、美味しいものを食べて、どうでしょうの公園に行っただけだけどすごく楽しかった。年に1度恒例行事、くらいの感じで行ってうまいもんを食べたい。

  

仕事は相変わらずぼちぼち楽しくしている。来月からは通常の月次業務が始まるらしい。月次業務は単調な作業の部分がこれまでより多いらしく、エクセルをポチポチするつまらない作業はなるべくしたくないなー、と思っているけど、実際どうなるかは分からない。

 

ラズベリーパイを買った。会社の同期に聞けばなんでも教えてくれる素晴らしい環境なので頑張って勉強する。

 

7月の目標はウッドベースを弾くこと、ラズパイでラジコンカーを作ること、美味しい自炊をすること、複式簿記で家計簿をつけること、走ること。

 

ベストライブ:クリスチャンマクブライド

ベストスポーツ:スカッシュ

2018年5月まとめ

 ゴールデンウィーク前半に、会社の同期と東北旅行に行った。新卒同期入社はなんというか、運命共同体みたいな団結感があって良い。特に僕たちの事業部はグループで唯一の赤字事業部、最高残業時間に最低ボーナス、おまけに男女比22:1の劣悪環境だから、本社に負けてはならぬ、みたいな謎の連帯感を持っている。

いわきで美味しい魚を食べたり、日光鬼怒川でラフティングをしたりして楽しかった。

 

ゴールデンウィーク後半は関西に帰った。京都はやはり素敵な街だ。美味しいものがたくさんあって、友達がいて、鴨川と大学がある。5年間何一つ努力をしないアウトロー怠惰学生生活を送ったせいでIQ半分くらいになったし色々ダメな人間になっちゃったけど、それでも楽しくて良い生活だったと思う。

 

仕事ではなんだか不思議なことをしている。うちの会社には新人研修があり、新人が3ヶ月で何か好きなものを作り上げる。理系はロボットとかアプリとかを作っているが、文系はモノを作るわけにはいかないから業務効率化したり管理システムを考えたりする。僕もテキトーに案を作って提案して終わりかな、って思っていたら、いろいろあってプロジェクト化し、抵抗勢力と闘うために情報を隠す人を説教したり動きたがらない他部署とバトルしたりするハメになった。「新人には分からないでしょうけどね、無駄なことをしないでください」とか言われながら、せっせとカイゼンを行なっている。楽しいっちゃ楽しい。

 

 

6月まで試用期間のため残業が無いから、色々な人とあったりご飯を食べたりしている。6月も残業が無いのでみなさん是非誘ってください。

具体的に何がしたい、というのが無い人も是非誘ってほしい。セッションとか、スカッシュとか、ライブ聴くとか、プロ野球観るとか、やりたいことはたくさんあります。

 

ベスト寿司:京都・泰蔵

ベスト後輩:京都から東京までウッドベースを運んでくれた

2018年4月まとめ

東京に引っ越した。東京の南側の下町に住んでいる。すぐ近くに日本で2番目に長い商店街があって、安い飲食店がそれなりにあるけど、やはり下町なので前に住んでいた京都のド真ん中よりは閑静だ。コンビニより寿司屋の方が多いけど、下町とはそういうものらしい。食べ歩きが有名らしくて、週末は観光客で賑わっているのでみなさん遊びに来てほしい。

ちなみに日本で1番長い商店街はもちろん天神橋筋商店街です。

 

家は会社の借上社宅で、安く住まわせてもらっている。6畳間で前の家より狭くなったので不安だったけど、6畳だって余裕で生きていける(分かっていたけど)。

 

京都での一人暮らしからの反省は、収納を充実させること。京都では部屋が物で溢れかえって常に散らかっていた。対策としてはモノを減らすか収納を増やすかだけど、好きなモノを我慢するのは不幸なのでなるべく収納増で対策したい。今は引っ越しに伴う断捨離でモノも少ないから快適だ。

 

親戚から就職祝いにバルミューダのトースターをもらった。毎朝おいしいパンを焼いて幸せだ。就職祝いはまだまだ募集しているのでぜひ買ってほしい。

ほしいものリスト:https://amzn.to/2rmWfsO

 

 

就職した。電機メーカーで事業管理の課に配属になった。事業部のP/Lに責任を持って事業を管理する課らしい。けど初仕事はなぜか財務になった。事業管理の隣の財務課長からなぜか仕事をもらい、ゴールデンウィーク明けからは会社のキャッシュフローについて考えるらしい。でもまだ研修ばかりで何も仕事をしていないので、これからだ。

 

なんだか同期と仲良くなって楽しくやっている。同じ会社に入ると決めた同期というのは大学やサークルと少し違う不思議な感じがして、仲間意識というか、すんなり仲良くなれてしまった。ゴールデンウィークには早速、同期6人で日光へ1泊旅行に行った。でも同期が20人以上いるのに女性が1人しかいないのでダメだ。1人って。

 

 

5月の目標は財務に詳しくなること、おいしい外食を見つけること、1度はおいしい自炊をすること。

 

インド旅行まとめ

フランス旅行を終えて友人と別れたあと、僕は別の友人2人との卒業旅行のためにデリーに向かった。6日間でデリー、バラナシ、アグラ、ジャイプールを巡る強行軍だ(結果から言うとデリーとバラナシにしか行かなかった)

 

 

デリーの空港を出た瞬間に圧倒された。まず空気が汚い。僕は20年ほど前にクアラルンプールに住んでいたが、それよりもはるかに汚い。噂によると、デリーで暮らしているだけで肺は毎日煙草を50本吸っているに相当するダメージを受けるらしい。そして交通ルールを誰も守らない。信号は守られず、2車線に車が3台並び、平気で逆走している。マリオカートでもインド人より丁寧に運転している。

だからインドは事故が多い。インドでは車に轢かれても誰も助けに来ないから、そのまま路上で野垂れ死ぬらしい。実際に僕も、その辺の道端で頭から血を流して死んでいるおじさんを見た。インドでは自分の命は自分で守らなければならない。そんなわけで、自分には経験の無い、全く新しい国に来たということを痛感させられた。

 

 

デリーでもバラナシでも毎晩、一泊500円くらいの日本人宿に泊まった。日本人宿は初めてだったし、海外に出ているのに日本人ばかりとつるむのも好まないが、宿に帰れば日本人がいるという安心感がインドでは必要だった。

日本人宿というのは変な場所だ。遠く海外までやって来たのに、日本人だけで仲良くしている。安宿なので自然と変なヤツが集まる。1ヶ月以上ダラダラと籠って旅行者にアフィリエイトを説いている、顔面だけ真っ黒に焼けた兄さん。「変な国でそこの国籍ではない男性とセックスをする」ことが趣味のビッチ(ロッコで韓国人とセックスして以来ハマっているらしい)50歳過ぎにもなってろくに金を持っていないけど若者に偉そうにする老害アフィリエイトガン黒兄さんとは将棋を指した。急戦石田流の出来損ないを指してくるのでまともに受けて勝ったら、こいつはデキる、と一目置かれ、礼としてタロットがいかに「呪い」を持つ悪魔の占いであるかを教えてくれた。

 

 

6泊の旅行中、基本的に僕ら3人ともずっと体調は悪かった。初日の晩の時点で僕以外の2人が腹を壊した。翌日には僕も腹を壊した。

原因は屋台のカレーを食べたことらしい。慣れた旅人でも屋台メシは汚すぎて食べない人が多いようなので、僕らは迂闊なことをしてしまった。結局皆最後まで治らず、一人は病院で点滴を打つ事態にまでなった。

 

 

もう一生インドには行かない。

フランス旅行まとめ

友人と一緒にフランスへ旅行に行った。パリに6泊、リヨンに2泊した。

フランスへ来るのは2度目だった。前回は一昨年の6月で、ニース、ストラスブール、パリに行った。友人は初めてのフランスだ。友人とこのように長い旅行をするのは初めてだった。今までは人と計画をすり合わせるのが面倒なので(と友達が少ないので)一人旅をすることが多かったが、今回は初の試みだ。

 

 

まずパリに3泊した。

10区のゲストハウスの8人部屋だった。相部屋のヴィンセントというエルサレム留学から帰ったばかりのフランス人と仲良くなった。フランスに戻ってからの下宿を決めずに戻ってきてしまったからゲストハウスに泊まって下宿を探していると言っていたが、外が寒いのでほとんど宿にこもっていた。そもそも彼の大学はパリにないらしいから、はやく大学の近くに行って下宿探しをすればいいのに、と僕は思った。また彼は容姿端麗で背が高かったが、風呂上がりを見ると下腹が出ていた。フランス人というとスマートでエスプリな人を想像するが、フランス人も完璧な人ばかりではないんだなと安心した。

 

 

パリではたくさん古い建物を見て、美術館に行った。

ヨーロッパの宗教建造物はステンドグラスが素晴らしい。丘の上のあるサクレクールのステンドグラスは緑が素敵だったし、ノートルダム大聖堂はさすがのスケールであった。

一緒に行った友人がアートを好きだったので、美術館もたくさん行った。

ルーブル美術館に初めて行ったが、友人は期待はずれだったらしい。

想像していたより見るものが少なく感じたようで、ルイ14世の荘厳な居室に感嘆して口が空いている僕のマヌケ面を写真に撮って遊んだりしていた。

僕も友人も大変感動したのがーーー美術館だ。円形の部屋の壁一面にモネの睡蓮の絵が掲げてあり、とてもインパクトが強かった。モネの絵は近くで見たり遠くで見たりすると印象が変わるから、と僕が絵によったり離れたりしてフムフムという顔をしていると、友人はまた僕の写真を撮ってマヌケ面だと笑うのであった。

 

 

たくさん美味しいものを食べた。

宿代を節約している分食費を惜しまないようにしよう、ということで毎食フルコースであった。僕は日本であまり見ないメニューに挑戦して、成功したり、ゲテモノに当たったりしていたが、友人はステーキとかハンバーガーとか、確実に美味しいものを食べてとても満足していたので、僕が変な料理に当たって彼が順当に美味しいものを食べている時には大変恨めしく思った。

それでも全体を通してなんでもとても美味しかった。日本の洋食とは使っているスパイスが違うのだろうか。また野菜がとても美味しかった。野菜の味が濃いというか、鮮やかな気がする。

関係ないけど、サラダを美味しく作るコツは、野菜の水をよく切ることと、ドレッシングは油と酢をよく混ぜて、適量を、野菜全体に馴染むよう、満遍なく混ぜることだ。

パティスリーにもたくさん行った。

僕はケーキはムース、ベリーや柑橘の味がギュッと詰まっているものが好きだ。

そんなわけでごはんもデザートもたくさん食べた。僕のフランスに行く目的は美味しいものをたくさん食べることだったので、大変満足だった。

 

 

パリ3泊の後はリヨンに2泊した。

リヨンはパリから電車で2時間くらい、フランス第2の都市だけど、人口ーーー人、京都くらいの広さの小さな地方都市だ。

リヨンは景色が素晴らしかった。縦に二本の川が流れており、西が旧市街、東が新市街で真ん中が合いの子である。旧市街の奥は小さな丘になっており、その頂上に聖堂があるのだが、夕方か夜に市内を歩いていると古い石畳の街並みの先に丘が見え、頂上の聖堂が淡いオレンジ色の光に照らされているのである。両脇の建物と石畳が額縁になり、まさに絵に描いたような、息を飲む美しさである。こんなものを見た後だとディズニーランドのナントカ城など子供騙しのハリボテである。西側に道が開けるとだいたい丘の上の聖堂が見えるから、歩いているとしょっちゅうこの美しい景色が目に入る。リヨンは街を歩いているだけで幸せになれる、素晴らしい街だ。

 

 

リヨンの食べ物も美味しかった。

リヨンにはブジョンというスタイルの郷土料理を出すレストランがたくさんあり、それぞれに独特のリヨン料理を持っている。

特に有名な料理がクネルだ。クネルは白身魚のすり身をフワフワに焼き上げたものに、クリームソースやザリガニのソースをかけて食べる。

Le Poelon D'Orという人気店のクネルを食べた。美味しかった。

 

 

リヨンで2泊してからパリに帰った。帰りは鈍行列車にしたので5時間もかかった。

帰る前にリヨンでマルシェに寄り(ポールボキューズという偉大な料理人の名を冠した、大きな市場だ)、ハムとチーズを買った。電車に乗ってから、事前に買っておいたワインを飲みながらハムとチーズを食べると、さすがに気取り過ぎだが旅風情が感じられてよかった。

 

 

パリに帰ってからも安宿に泊まったが、宿がダブルブッキングをしていたせいで8人部屋から2人の個室にしてもらえた。ツイている。

パリに戻ってからもいくつか古い建物や美術館に行った。

サントチャペルのステンドグラスは一昨年も見たが、やはり圧巻だった。ヨーロッパのステンドグラスの中で僕が一番好きなのはサクラダファミリアだが、次はサントチャベルだ。

 

 

友人と8日間ほぼずっと一緒にいて、彼に対してそれまで持っていた印象とずっと見ていて感じる印象が違うことを感じた。

友人はとてもいいやつだと思っていたが、実際には利己的な面があるし、エゴで行動することもしばしばあった。でも僕にはない気配りや親切心を持っている。また友人はファッションにとても詳しいので、同じ人の服装を一目見ただけで得られる情報が僕と彼では全く違うことも知った。

しょっちゅう会っている人でも、自分が知っているのはごく一面で、日頃受ける印象と実際の人となりは全く違うのだろう。そういうところも含めて、まるっと人のことを愛することができればいいなと、パリの街を歩きながら思った。自己陶酔甚だしい。

 

 

総じて、よく食べ、よく鑑賞した、大変良いフランス旅行であった。