手記

楠木亭西風が書いている。

2025/12/6

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東京はぼくの故郷ではないけど、故郷のような懐かしさ、あるいは安心を感じる店はある。えにしはその筆頭。えにしのラーメンとサワーを得られるなら東京も良い街だな、と思う。

えにしの季節のサワー。冬は柚子。液体としてはシンプルで酸味も甘味も控えめ、使っているアルコールもおそらくクリーンなもの。そこもりもりと入った柚子の実と皮のリアリティで楽しむ一杯。おつまみとして付いてくるチャーシューとメンマも、サワーの穏やかさに塩味と旨味のトーンを合わせている。ただ素朴に作ればいいということではない、高い次元で成り立っている素朴さ。素晴らしいです。

2025/12/5

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東京に帰り、次のビールの仕込みなどをしている。

醸造所で飲んだビール。自分はすぐには気付かなかったけど、ブルワーのはるか君があるオフフレイバーを見つけた。そう言われると自分も感じる。普通に飲む分には美味しく楽しめるので、気にしないでいいと思う。久しぶりにオフフレイバーのアハ体験ができた。

2025/12/4

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実は京都は、クラフトビール屋がかなり多い街だ。絶対数は東京が圧倒的に多いけど、駅ごとに1-2店舗ある程度。一方、京都の中心部はとにかくクラフトビール屋が密集している。

夢詠ミ。京都のビアバーの中で最も異彩を放っている。南座のすぐ隣にある。ヱビスビィルを美味しく注いでくれる(夢詠ミではビールはビィルと書く)。静かで統制の取れた空間で、南座を覗きながらやたら美味しいヱビスビィルを飲む。荘厳さがありつつ、いい温度の湯に浸かるようなこの心地よさに包まれるのは、ある意味で最も京都らしい体験なのではないかと思う。店長さんが病気をされて一時休業していたけど、また開店してくれてよかった。

2025/12/3

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京都のついでに実家に帰った。川西という街は、住んでいる時は地味でくだらない街だなと思っていたけど、最近はだんだん好きになっている。阪急もJRも通っていて、梅田にも三宮にも20分程度で行ける。阪急百貨店があるし、神戸と同じモザイクもある(最近名前はモザイクから何かに変わった)。気候が穏やかで雪や雨が少ない。

ロンドンから持ち帰ったKernelのImperial Brown Stout。いわゆるハイアルのなったりとしたスタウトだけど、わずかに粘度が低く、さらっと飲める。さすがKernel。

2025/12/2

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カオスの店主が八坂でタコス屋を始めたというので、食べに行った。新しく人を雇うわけでもなく、自分で夜のバー営業に加えて昼のタコス屋をやっているらしい。うまくやろうとしないところに京都らしさ、あるいは東京らしくなさを感じる。うまくやろうとするな 気持ちが大事。

タコス屋のクラフトコーラ。カオスで普段出しているクラフトコーラより甘かったので尋ねると、「こっちは外国人が来るからな、ちょっと味変えてるねん」とのことだった。ここにはこだわっている。

2025/12/1

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ロンドンから15時間のフライトで羽田に着くと、その足で品川駅から新幹線に乗って京都に向かった。福森が悪いタイミングで結婚式を挙げるからしょうがない。会場は京都のリッツカールトン。医者同士の結婚で、参列者も医者ばかりだった。

披露宴が終わってからカオスに。木屋町で大きい火事が発生しており、ついにカオスも終わりか、と思ったけど、まだ燃えていなかった。

パッションフルーツ、マンゴー、レモングラスを漬け込んだジンでジントニック。アッパーで鮮やかな果物とハーブの組み合わせだけど、飲むと驚くほど落ち着いていて、香りより味覚でしっとりと感じるものだった。相変わらず不思議なものを作る。