手記

楠木亭西風が書いている。

2019年4月まとめ

今さらだけど。
 
仕事で、大量の「引き継ぎ資料」を作った。
半年間の経理研修が終了するので、後任に全業務を引き継がないといけないけど、引き継ぎ期間が1ヶ月しかない。僕の前任はほとんど資料を残さずに消えてしまったため、大変な苦労を被った。後輩に苦労はかけまいと思い、全業務のマニュアルを作ることにしたのだった。
多くの人が理解していないことだけど、人に何かを説明している時、「分かった?」と聞いて、「分かった」と言われても、本当に分かっていることは稀である。人は「分かった?」と聞かれると「分かった」と言いたくなるものだ。塾講師をしたことのある人はよく知っていると思う。中学生に東大の過去問を解説しても「分かった」と言ってしまうのである。だから「分かった」という人には、自分がした説明をその人一人で再現できるか試してもらうし、翌日にもう一度説明できるか確かめる。
そんなことをしていると上長から、「あんたは塾で中学生に教えるような教え方をする」と言われた。(ちなみに僕はプレゼンでも「馬鹿に懇々と諭すような話し方」と言われる。悪癖になっている。)「相手は大人なんだから、最低限の事項だけ説明して、あとはメモするなり反復するなり、その人の裁量で覚えてもらうべき」というのも分かる。うーんなにが正しいのか、などと考えながらしこしことマニュアルを量産した1ヶ月であった。
 
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