手記

楠木亭西風が書いている。

2021年9月まとめ

仕事はそれなりに楽しくやっている。
最近自分の職業を「プロダクトマネージャー」と自称するようになった。
弊社にはプロダクトマネージャーというポジションは無いので、これを称しているのはおそらく自分だけである。自称している理由は三つある。
一つは、社内で「何でも屋」と呼ばれるのが嫌だったから。自分は事業企画〜プロダクトロードマップ作成〜進捗管理〜予算管理〜その他雑用まで何でもやっているので、「何でも屋」と呼ばれることが多かった。実際に何でもやるので間違っていはいないけど、「何でも屋のxxさん、これお願いしていい?」と気軽頼まれることがあり、それは嫌だった。だから「プロダクトマネージャーが雑用"も"やっているんですよ。本当の職務管轄はプロダクトをマネージすることです」と分かるようにした。
二つ目は、社外でも業務内容が通用するようにするため。今までは社外の人に仕事を説明する際に、「新規事業の事業企画とPM」と言っていたけど、「PdMです」の方が正確だし、一発で分かってくれるのでこれで説明することにした。
三つ目は、「自分のキャリアこれで行くんです」という宣言の気持ち。自分は経営管理職で新卒入社したので、元の経営管理系の同僚・先輩からは「今は新規事業をやっている、本来経営管理の人」と思われることがあった。仕事でも、「元経営管理だから頼むね」とお金周りをまるっと任せられることがある。でも将来的に経営管理者に戻る気はないので、今後もプロダクトと技術の近くで仕事するんですよ、と上司や転職エージェントに伝える意味で、プロダクトマネージャーを自称することにした。
(隠れた四つ目の理由は、なんとなくかっこいいから。そういうこともあるよね。)
実際には僕が自称を変えたところで誰も気にしないし、仕事内容も別に変わるわけではない。それでも自分の気持ちが変わったので、まあそれでいいかな、と思っている。
 
楽器はあまり弾かなかった。
二つ入っていたビッグバンドの練習が全部無くなったからだ。一つはコロナ悪化で練習が中止になり、もう一つは目的としていたライブ自体が無くなった。10月は一部練習が再開しそうなので楽しみです。
 
ベストビール:Holy Donut(Lone Pine Brewing Company)
ベストタップルーム:Inkhorn Brewing(東京・雑司ヶ谷
ベスト中華:萬珍樓
 
 

2021年8月まとめ

曲を作った。

お盆は毎年何かものづくりをすることにしている(a.k.a. ハッカ盆。盆にやるハッカソンなので)。今年は音楽編集ソフトの使い方を覚えて曲を作ることにした。

soundcloud.com

初めてにしては楽しく作れた。

 

ビッグバンドのために譜読みと基礎練をたくさんした。

ビッグバンドに入ると、

・与えられた曲を譜面通り弾かないといけない

インプロビゼーションが無いので基礎技術向上しかすることがない

ということで、真面目に譜読みと基礎練をすることになる。今までヘ音記号を真面目に読んだことがなく、「ヘ音記号は読めない」と言ってきたけど、いざ読んでみると1ヶ月くらいでそれなりに慣れた。ト音記号から2度ずらすだけなので当たり前と言えば当たり前だけど、長らく読めないと思っていたものがあっさり読めたので不思議な感覚だ。

基礎練にしてもコンボをやっていたときとはやや意識が違う。インプロビゼーションがなくなると練習の要素が譜読みと基礎練の2つに単純化・集約されるので、「基礎練をしよう」「譜読みをしよう」と切り分けて練習できて、基礎練の時間とマインドシェアが増えた。コンボでも練習は分類できるし、基礎練は誰だって同様にやるべきなんだろうけど、ビッグバンドをやっている時の方がより単純で基礎練のことを考えられた。

ビッグバンドに2つ入ったが、結局コロナで2つともコロナでライブが延期になった。初めてのビッグバンドでのライブが延びたのは残念だけど、ヘ音記号が読めるようになったことと基礎練を真面目にやっただけでも十分参加してよかった。

 

ベストビアバー:The Office(東京・恵比寿)

ベストビール:Pintle(Burnt Mill Brewery)

ベストドラマ:お耳に合いましたら

2021年7月まとめ

部署が変わった。
新規事業企画者と新規事業インキュベータの二足の草鞋生活が始まった。
不思議なことにそれほど忙しくなく、ゆったりと過ごした。どうも新規事業やそのインキュベーションの仕事は納期に追われるようなものではなく、誰にも監視されない中で淡々と成果を出し続けなければならないらしい(強いていうなら自分で自分の納期を作る)。ずっと暇にしていたらクビになってしまいそうなので、8月は真面目に働こう。
 
同居人がコロナにかかったため、濃厚接触者として2週間自宅隔離した。
(同居人が一緒に飲んでいた人が感染していたらしい。同居人に罪はないが、前日に高熱が出たのに飲みに来たという感染元は阿呆だ。)一軒家の5人暮らしなので隔離と言いつつそこまで孤独でもなく、普段とそこまで変わらずに過ごせた。
濃厚接触者になってみて分かることだけど、隔離などの判断はこちらに委ねられる点が多かった。同居人がコロナ陽性と分かった時点で僕の情報は濃厚接触者として保健所に伝えられていたけど、保健所からは最後まで連絡が来なかった。なのでPCR検査を受けて自分の陰性を確認することも、陽性の同居人を家の中で隔離することも自己判断だった(しかもPCR検査を受けるためには「保健所から受けるように言われました」と病院に嘘を伝えることが必要だ)。2週間の隔離も誰に言われたわけでもなく、住人同士の判断で決めた。正しい判断をできずに陽性または濃厚接触者なのに外出して同じ日常を過ごしてしまう人は多いだろうな、と思う。
 
ベストビストロ:アヒルストア(東京・代々木八幡)
ベストビール①:Jelly Stone(Superflux Beer Company)
ベストビール②:ELIXIR(THC Craft)
 
 

2021年6月まとめ

ビッグバンドに入った。
5月に3年ぶりにセッションをしてから、やはり音楽をせねばならぬ、と思い、ジャズをやる場所を探していた。そんな時、あるビッグバンドの経験が長い先輩が「コンボの人がビッグバンドをやる理由って、楽器を練習しないといけない口実がほしいだけだよねー。正直コンボの方が楽しいけどコンボだけしてたら練習しないし」と言っていた。あ、そんな軽いノリでビッグバンドしていいんだ、っていうことでやってみることにした。たまたま会社の部活でビッグバンドがあったのでそれに入った。自分がビッグバンドを楽しめるかは分からないけど、まずは数ヶ月間やってみる。
 
経営管理者としての仕事を全て後任に引き継いだ。
これまでは経営管理者と新規事業企画者の二足の草鞋だったけど、7月からは新規事業企画者と新規事業インキュベータの二足の草鞋になる。新規事業を自分で企画して自分でインキュベートするという不思議な兼業だし、なぜ会社が一つの仕事に集中させてくれないかはよく分からない。僕の上司も新規事業責任者と新規事業インキュベータの二足の草鞋を履いている。ただどちらもルーティン業務が存在せず、やりたいようにやらせてくれる仕事なので自分の性には合っていると思う。
経営管理の仕事は2年間、製造原価管理と工場経営管理が1年間ずつやった。毎日Excelと戦う仕事なので、Excelと数字には多少強くなった。経営管理者にとって数字に強いことや正確なデータ処理は当たり前で、その先の改善をできること重要であるとよく聞くが、そこまで推進できる能力を得られたかは分からない。
経営管理にしても事業企画にしても、何者にもなれない仕事だ。社内だとエンジニア・調達・生産管理・経理知財……どれも専門性を持った仕事である。対して経営管理や事業企画は求められる能力も成果も定まらない。言ってしまえば雑用係である。こんなことしていていいのか、人生……と思うこともあるし、実際いいのかはよく分からない。ダメかもしれない。
それでも、今は大企業のリソースを使いながら自由に仕事できる環境なので楽しみだ。やってみることです。
 
ベストビール:PRETTY MUCH YEAH(Superflux Beer Co × GIGANTIC)
ベスト坦々麺:麺や金時(東京・小竹向原
ベストカレー:インディアンカレー(東京・丸の内)
 

2021年5月まとめ

渋谷の屋上でジャズセッションをした。
友人がやっているREPIPEという仮設建築集団が1ヶ月間、渋谷某所のビルの屋上をハックしていた。屋上に単管で仮設建築を組んで、イベントや用途に合わせて組み換える試みらしく、その一つとしてジャズセッションをやった。
「回廊性があって、客と演者がフラットな感じにしたいよね」みたいなコンセプトで、友人たちが場所を組んでくれたので、その真ん中でジャズ研の後輩たちと演奏した。

 
 
 
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僕は大学生の時は毎週セッションをしていたしライブもほぼ毎月あったけど、東京に来てからはセッションもライブもほとんどしていない(どころか楽器を弾いていなかった)ので、実質3年ぶりくらいの演奏だった。なので正直自分はとても下手だったけど、よく晴れた日暮れに、柔らかい風が吹く中で演奏できて、とても気持ちよかった。

 
セッションが終わってから考えたことですが、人生、ライブミュージックをせねばならんな、と改めて思った。
客の注目を受けて自分の芸能を見せること、リズムの制約のある時間を過ごすということは、日常に無い緊張感がある。学生の時は日常が怠惰だったので特に考えないでよかったけど、毎日キリキリと働いていると、そういう性質の違う緊張感が必要な気がした。あと、ジャズセッションは単純に楽しいし。
上手下手に関係なく(←ここが重要)、社会人になってもライブミュージックをやるべきだ。
 
ベストビール①:COCONUT HAZY IPA / QUEEN PINEAPPLE SOUR(URBANAUT)
ベストビール②:EIGHTY EIGHT(奈良醸造
ベスト寿司:乃池(東京・谷中)
ベストカレー:ゼロワンカレーA.o.D(東京・田町)
ベストエッセイ:男子厨房学入門(玉村豊男

2021年4月まとめ

仕事では年度末を無事に乗り越えた。
経営企画や経理など、会計に関わる人にとって年度末は最大の関門の一つ。金額が合いません!とか言って海外の工場とてんやわんやした。予算策定以来、小さなヒヤリハットは大量に発生しているが、なんとか大事故を起こさずに新年度まで来られてよかった。
 
チェアリングをした。
チェアリングは最近流行り出しているけど、よく見るのははアウトドアグッズメーカーが作っているキャンプ用のイス。そうではなく、家にある普通の椅子を持ち出そう、というのが僕たちのコンセプト。
以前何かの文章で、マグカップを持ったまま家を出ると違和感がすごい、みたいなことを読んだ。普段家の中でしか使用しないものを家の外に持ち出すことに違和感を覚えるらしい。椅子を持ち出すことはそれの延長にあたる。今回は椅子を持って代々木公園でピクニックをした。気づいたことを列挙すると:
  • 意外と軽く、抱えたり肩に背負ったりするとそこまで苦労なく持てるし普段通り歩ける
  • 信号待ちや電車内で座れるので便利
  • 店に入る時は駐輪場に駐椅子したり、店の椅子に擬態したりできた
  • 物を置く機構は無いので、自分が座ってしまうとピクニックの食べ物やワイングラスは常に手に持つか、地面に置かないといけない(改善の余地あり)
結論として、椅子を持ち出すと疲れないしとても良いということが分かった。今回は代々木公園だったけど、もっと都会でも便利にチェアリングしたい。
 
コードはあまり書いていない。書いた方が良いんだけどね。
 
ベストピザ:ピッツエリア エ トラットリア ダ イーサ(東京・中目黒)
ベストファラフェル①:NEWPORT(東京・代々木公園)
ベストファラフェル②:シャマイム(東京・江古田)
ベストビアバー:クラフトマン(東京・五反田)
ベストビール:DDH Citra Hazy IPA(伊勢角屋麦酒)
ベストエッセイ:生まれた時からアルデンテ(平野紗季子)

2021年3月まとめ

仕事をたくさんした。
経営企画の上司と折り合いが悪く、精神状態が悪かった。僕の経営企画業をやる気が全く無いことが原因なので、上司は悪くないが、まあしょうがない。僕は体育会系でもウェイでも無いけど、「仕事は何をやるかと同じかそれ以上に誰とやるかが大事」はそれなりに真だと思う。
ARの仕事では仕事を1件リリースした。エンジニア・クリエイティブ・しまいにはアイドルまで関わるプロジェクトで大変だったけど、大変楽しい仕事だった。自分がアイドルのMV撮影に関わることは人生でもう無いだろうと思う。
 
韓国料理をよく作っている。
コチュジャン・サムジャン・ダシダ・唐辛子を常備すると、いろいろな韓国料理が作れるようになった。コチュジャンを使って炒め物をしたり、ダシダと唐辛子を入れた汁に肉と野菜を放り込めば簡単にチゲになったりする。
 
『花束みたいな恋をした』という映画を観た。
サブカル好きを自称する主人公に同族嫌悪のような気持ちで心をえぐられることを予想して行ったけど、想定外に恋愛スイッチを押されてしまった。
心がパッカーンと開いている!
 
ベスト映画:花束みたいな恋をした
ベストランチ:葱や平吉(東京・渋谷)